飲み会へ行くバスの中

僕は目一杯若作りして家を出たのだ。学校帰りの高校生たちがいっぱいのバスに乗り込んだ。バス待ちの列の一番最後に乗り込んだ。かわいい女子高生が声をかけた。僕はそれが自分に向かってかけられたモノだとは最初気付かなかった。彼女は僕に席を譲ってくれようとしたのだ。ショックだったのは彼女がかなりきれいな子だったからだ。僕は辛そうな年寄りなのだ。そう見られていたのだ。見られているのだ。

さらに混み合ってくるバスの中。僕は背中で彼女のことを考えていた。その表情を思っていた。その心情を思っていた。僕は吉野弘の古い詩を思い出していた。夕焼けという詩だ。

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