幕が上がった瞬間にすぐにわかった

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最後に顔を合わせたのはもう40年も前のことだ。ただただ、いい先輩。歌の仲間。あの頃の僕らには利害関係なんてつきあい方はなかったから。それ以後の関係にも利害関係はつきまとわることはなかったから。僕にはいい先輩がいて、いい後輩がいたから。仲間が大勢いたから。演奏会が終わって、優秀な後輩が懐かしい先輩と引き合わせてくれて。もう少しで涙がこぼれそうになってしういろいろなことがあった4月10日だ。

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風の谷のナウシカ・・その2冊目が出てきた。

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長い間姿を隠していた1冊だ。まったくジャンルの異なる本を探して、ゴミ山のような本たちの中から出現したのだ。7冊のうちの第2巻。この巻だけが行方不明だったのだ。誰かに貸して戻っていないのかとも思っていた。アニメの劇場版ナウシカはこの2冊目の前半までが描かれている。だから。当時は続編ができるというウワサが絶えなかった。宮崎駿は、まだ有名人でも巨匠でもなかった。ありそうな話として僕らは半分信じた。

書き留めておくこと・・・このアニメが何回目かにテレビで流れた頃、ナウシカに似た女の子のコトが好きだった。好きだった女の子にナウシカが似ていた。彼女の父親が昨年末に亡くなった。いいオヤジさんだった。そして、ちいさな物語はここからはじまる。

だからどうしたと言われても困るのだけれど。

そのお姉さんは、○○の店内で品出しをしていた。僕は、わざわざその店にある商品を買いに出かけたのだ。この店のオリジナルの品で他では手に入らない。僕はすでに、その店でその品を2つ買い求めていて使い勝手がよいものだから、だからわざわざ出かけたのだった。2週間ほど前にこの店に寄ったときには、その品が展示の場所になかったのだ。そして、その日もその品はなかった。そこへ件の定員さんがカートを押して通りかかったわけだ。彼女はすぐに調べてくれて、注文することになると答えてくれた。そして実際に僕は注文した。その対応が的確で親切で心地よかった・・と記したかったのではない。確かに彼女の対応は的確で親切で心地よかったのだけれど。僕が書きたかったのは彼女が大変な美人だったということだ。間違いない。彼女は僕が過去2年間に会話したどの女定員さんより美人だ。美しい。

だからどうしたと言われても困るのだけれど。

オレは天才だから大丈夫のはずだ!

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桜木花道は自分を鼓舞するとき、自信がなくなりそうになったとき、そう叫ぶのだ。傷だらけの修理不可能のペンケースを眺めながら思う。僕は桜木花道と似ている。ただ違うところは彼には才能があることだ。

僕らには感情を優先させるとき、思考回路を棚上げしてしまうことがある。

少なくとも僕にはある。たとえば夏の暑さとか、たとえば激しい雨音とか。突然メールをくれる友人とか。今日までのちょうど8日間、僕は思考を停止していた。思考を停止して過去の領域を見回っていた。古い風景は決して古びた風景ではない。それはちゃんと色のついた景色だった。

ただ、過去を歩く僕に思考はない。感覚があるだけだ。感情があるだけだ。亡くなった彼女と、最近連絡の取れていない彼女が、仲良く議論をしていた。笑顔で言い争っていた。それは97年の出来事だったはずだ。正しくはあのとき、彼女と彼女は直接対決などしてはいない。けれど、対決はしていたのだ。このどうしようもなく解りにくい解りやすさ。97年の夏の暑さは心地よかった。

友人の口車に乗った・・というのが一番ぴったりの感覚だ。

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10年ちょっと前まで年に一度は健康診断を受けていた。受けさせられていた。ここに来て10年は検診を避けてきた。検診を受ければ何か病気を見つけられる。病気を作られると逃げていたのだ。口車に乗って検診を受けた。

結果は最悪だ。薬を毎日飲んで、月に一度は血液他の検査を受けて。なんだか病人だ。立派に病人だ。

気分悪い。気持ち悪い。調子悪い。体調はよかったり悪かったり。プチ病人だ。

遅ればせながら「四月は君の嘘」第18話を観た。

彼は言った「僕はラヴェルなんて弾かない」「君は女王なんかじゃない」・・このアニメを続けて見ることができる。彼女は死なない。うまい表現だ。雨があがった。なんとなく春の香りの雨だった。