カポーティを読み返してみても

手持ち無沙汰の日曜日に,トルーマン・カポーティを読み返した。「無頭の鷹」だ。世間は彼を天才だという。美文だと評価する。僕にはそれが判らない。カポーティをではない。彼を天才だという人々の才能が・・だ。僕には美文に思えない。感動させてくれるとは思えない。

正直にいうと,彼の文体は嫌いではない。むしろ小気味よくて好きだ。けれどさっぱりわからない。理解できない。どうしてこれが天才なのか。同じような気分にしてくれる作家は何人もいる。例えばフイッツジェラルドなんてもっとずっと理解できない。

雨の日曜日に,誰とも口をきかず,小説なんかをひらいている。暇なのだ。